毎回斬新な選曲でご好評頂いておりますEnsembleContemporaryαリサイタルシリーズ、本年はフルートとトロンボーンという、異色の生み合わせによるデュオ・リサイタルをお送りします。フルートの木ノ脇道元は、今や現代音楽界のリーダーとして活躍、多くの奏者・作曲家が常に注目している存在です。

一方、トロンボーンの池上亘は、普段はお堅い(?) 世界に身をおきつつも、新しい作品に対する深い洞察力と演奏技術は、他に類を見ない存在として我々のような現代音楽の創作・演奏という活動には、不可欠な奏者です。そんな2 人によるデュオ・リサイタル、彼らがステージに出るだけで何かが起こりそうな期待が膨らみますが、その期待に応えるべく、今回のプログラムは例年に増して濃い内容となっているのではないかと思います。

私達にとって、初の海外委嘱作曲家となるキリアン・シュヴォーンは、ドイツ、イタリアを中心に活動、ヴィッテン音楽祭のために委嘱作品を書くなど、若くして実力のある作曲家です。現在、フィレンツェのL. ベリオの設立したスタジオにおいて、エレクトロニクスの技術者としても活躍している彼の、トロンボーンとライブエレクトロニクスのための作品にご期待下さい。これに加え、L. ノーノの「呼吸する清澄」では、6 チャンネルのエレクトロ二クスとバス・フルートによる詩的な音響の複合体が、また、B.ファー二ホウの「ユ二ティカプセル」でもまた、ソロでありながらも重奏的に音が連ねられます。田村文生の「二重奏」では、池上の発する音響と視覚が、その一致と不一致を繰り返しつつ両者の優位を主張、大村久美子の「視線の交差する場所」では、2人の奏者の卓越した技術と強烈な個性が器楽の地平を広げ、そこに、木ノ脇道元自作自演となる二重奏、「贋作シャコンヌ」が花を咲かせます。

さて、今年のリサイタルの公募作品としては、異色の組み合わせのための新しい作品を書いて頂ける「作曲家」を募集した結果、木下正道さんに新作を委嘱することとなりました。木下さんは若手作曲家として、実にユニークな作品を書かれ、近年目覚しい活躍をなさっていますが、木ノ脇・池上の2 人の奏者を得て、どのような作品で応えてくださるか、楽しみなところです。

話題性に富む今年のリサイタル、皆様、是非ご来場下さい。


Ensemble Contemporary α


Ensemble Contemporary α Recital Series 2006 vol.18

木ノ脇道元池上亘デュオリサイタル

日時
2006年6月5日(月)19:00開演 (18:30開場)

場所
すみだトリフォニーホール・小ホール
JR総武線・錦糸町駅 ・北口・東京メトロ半蔵門線3番出口から
徒歩3分。駅前広場から道路沿いに左方向

入場料
全席自由=\3500(当日\3000(前売)
学生割引=\1500(事務局前売りのみ)
CNプレイガイド 0570-08-9990
(下記事務局でもお取り扱い致します)

助成
芸術文化振興基金


木下正道 / 真実における灰IV [fl,trb]
     (2006年公募招待作品/世界初演)



キリアン・シュヴォーン / 光輝と薄明 [trb+live electronics]
     (2006年委嘱作品/世界初演)


ブライアン・ファーニホウ / ユニティカプセル(1976) [fl solo]


田村文生 / 独奏トロンボーンのための二重奏(2004) [trb solo]


大村久美子 / 視線の交差する場所 (2006年 世界初演) [fl,trb]


ルイジ・ノーノ/ 呼吸する清澄 断章 (1981) [fl+live electronics]


木ノ脇道元 / 贋作シャコンヌ
フルートとトロンボーンのためのヴァージョン[fl,trb]

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