Ensemble Contemporary α 2005
Continental Continuo 〜ヨーロッパと日本の現在の潮流から〜
鈴木純明プロデュース)

日時
2005年12月17日(土)19:00開演 (18:30開場)

場所
すみだトリフォニーホール・小ホール
JR総武線・錦糸町駅 ・北口・東京メトロ半蔵門線3番出口から
徒歩3分。駅前広場から道路沿いに左方向

入場料
全席自由=\3500(当日\3000(前売)
学生割引=\1500(事務局前売りのみ)
CNプレイガイド 0570-08-9990
(下記事務局でもお取り扱い致します)

助成
財団法人 ローム ミュージック ファンデーション,
芸術文化振興基金

Home>Archive>2005年度アンサンブル定期公演


川島 素晴(1972 - 日本) / マニック・サイコシスIII (2003)
Motoharu Kawashima (1972 - Japan) / Manic Psychosis III

picc:木ノ脇 道元 cl:遠藤 文江 trp:曽我部 清典 
bsn:塚原 里江


ジェラルド・バリー (1952 - アイルランド) / 収容所にて
(2000/日本初演)
Gerald Barry (1952 - Ireland ) / In The Asylum

vn:花田 和加子 vc:福富 祥子(賛助出演) pf:及川 夕美


鈴木 純明 (1970 - 日本) / スラップスティックII (2004/日本初演)
Jummei Suzuki (1970- Japan) / Slapstick II

b-cl solo:鈴木 生子


カローラ・バウクホルト (1959 - ドイツ) / 気根 (1993/日本初演)
Carola Bauckholt (1959 - Germany) / Luftwurzeln

fl:木ノ脇 道元 cl:遠藤 文江 va:安藤 裕子 vc:松本 卓以


クロード・ラナース (1956 - ルクセンブルク) / オクトパス(1997)
Claude Lenners (1956 - Luxembourg) / Octopus

perc solo:神田 佳子


徳永 崇 (1973 - 日本) / 鎧の着け方(2005) *公募招待作品
Takashi Tokunaga (1973 - Japan) / How to armor

fl:木ノ脇 道元 vc:福富 祥子(賛助出演) pf:及川 夕美


堰合 聡 (1971 - 日本) / ソロ(ヴァイオリン) (2005/世界初演)
Satoshi Sekiai (1971- Japan) / Solo (Violin)

vn solo: 野口 千代光


フィリップ・ルルー (1959 -フランス) / コンティニュオ(ン)
(1994/日本初演)
Philippe Leroux (1959 - France) / Continuo(ns)

fl:木ノ脇 道元 cl:遠藤 文江 vn:花田 和加子
vc:福富 祥子(賛助出演) pf:及川 夕美 cond:川島 素晴



これまで当団体を含め、特定の国の
音楽を紹介する演奏会は様々に開催
されてきました。しかし、近年の創
作界の多様性にあっては、音楽の動
向を国や居住地によって単純に分け
ることに、どれだけの意味があるか
ということも、一方で疑問となりま
す。
本年の公演では、作曲家個人の創作
美学的背景の一部として、「国」や
「民族」という従来使用されていた
古い術語に代わる何らかを少し垣間
見る、という趣旨のもと、ヨーロッ
パ各国で注目を集めている作曲家を
我々の耳によって純粋に選択しまし
た。日本初演は勿論、日本での紹介
が初となる作曲家達の、独奏から5
重奏までの比較的小規模な編成を中
心とし、精緻なアンサンブルと卓越
した個人技に支えられたユニークな
作品をお楽しみ下さい。
今回は「EnsembleContemporary
α」設立当初より活動してきた川島
素晴の引退公演でもあります。
ファンの方はお聞き逃しのない
よう。

Enemble Contemporary α

「・・・さらに遠くへ。」今や音楽
に一つの潮流などあり得ない。現代
の作曲家がある同じ旋律で作品を書
くとしても、そこには、それぞれ異
なった語法と様式が施されるだろ
う。本公演では、日本とヨーロッパ
の作曲家4人ずつを選び、これらの
作品を交互に並べることで、互い違
いに紡ぎ出される時間の網目から、
20世紀末から現在までの様々な音楽
の流れを俯瞰していきたい。

日本からは、’70年代生まれの4人
の若手作曲家が登場する。先ずは、
「演じる音楽」をコンセプトに旺盛
な創作活動を展開している川島素晴
の《マニック・サイコシスIII》。

奏者が左右に移動しながら、素早い
楽想を絶妙に吹き飛ばしていく「移
ろいゆく音の関係」に興味を抱く鈴
木純明は、《スラップスティック
II》でドタバタ芝居のように様々な
音のパッセージを錯綜させる。「音
による話芸」に関心を寄せる堰合聡は、初の独奏作品《ソロ(ヴァイオ
リン)》で一人称の音楽による新機
軸に挑む。代わって、本公演の招待
作曲家である徳永崇の音楽は「ハイ
ブリットな構造」が特徴。《鎧の着
せ方》では、際立った響きとリズ
ム、独特な音の身振りが聴き手を誘
う。

ヨーロッパからは、‘50年代生まれ
の4人の中堅作曲家を紹介する。民俗

的な素朴さに潜む多様性を病的に抉
り出すアイルランドのジェラル
ド・バリーは、《収容所にて》で、

暗示的な題名を伴った3つの世界を
綴る。楽音と噪音との狭間で、新た
な音を構築している。ドイツのカロ
ーラ・バウクホルト。《気根》は、
リフレインする楽想から個性的な間
を浮き彫りにする。精緻な書法と斬
新なアイデアが光るルクセンブルク
のクロード・ラナースは、《オクト
パス》で、打楽器のバチを回転させ
る効果的な連打奏法を扱う。そして
本公演の最後に、フランスを中心に
第一線で活躍す作家、フィリップ・
ルルーの代表作《Continuo(ns)》を
聴く。全体で18のセクションに分か
れた連綿と続く音の万華鏡から、ど
のような「コンティヌオ」の世界が
繰り広げられるか。

これら8作品は、かわるがわる演奏
されていくが、それぞれの音楽の地
理的特性に焦点をあてているわけで
はない。ヨーロッパと日本の現在の
音楽を通して、おのおの響きが対峙
されるのではなく、あたかも海と大
陸を隔てて共振しているかのような
相互的な音の在り方を考えていきた
い。次のステップへ向かって、私た
ちの足音は絶え間なくこだまする。
ルルーの3作品を引用しつつ。

"Continuo(ns) d'aller plus loin"
「歩み(進み)続けよう、
       さらに遠くへ」

公演プロデューサー 鈴木純明



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