Ensemble Contemporary αリサイタルシリーズvol.19

 鈴木生子クラリネットリサイタル
  Ikuko Suzuki Clarinet Recital



 日時:
  2008年7月17日(木)19:00開演 (18:30開場)
  19.00 Thursday, July 17, 2008

 場所:
 すみだトリフォニーホール・小ホール
 JR総武線・錦糸町駅 北口、東京メトロ半蔵門線3番出口から
 徒歩3分。

 入場料:
 全席自由¥3000 (学生 ¥2000)

 主催:
 アンサンブル・コンテンポラリー α

 お問い合わせ:
 Ensemble Contemporary αα事務局
 Tel: 090-4422-6300 Fax: 048-258-6856

 演奏:

 出演:鈴木生子(クラリネット、バスクラリネット)
 共演:アンサンブル・コンテンポラリーαα

 佐藤まどか、野口千代光、花田和加子(vn)、安藤裕子(vla)、
 松本卓以(vc)、及川夕美(pf)、多久潤一朗(fl・賛助)

 助成:財団法人ロームミュージックファンデーション、
     芸術文化振興基金

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コンサートの聴き所

2005年以来、アンサンブル・コンテンポラリ
ーαのメンバーとして活動を続けているクラリネット奏者、鈴木生子のリサイタル。現代音楽にも積極的に取り組み、バスクラリネットの名手としても知られる鈴木が、今回は、アンサンブル・コンテンポラリーαのピアニスト(及川夕美)や弦楽器奏者たち(佐藤まどか(vn)、野口千代光(vn)、花田和加子(vn)、安藤裕子(va)、
松本卓以(vc)の協力のもと、クラリネットを中心にしたさまざまな編成(独奏、二重奏、三重奏、そして五重奏)による作品に挑む。(独奏曲とピアノ伴奏曲のみを集めた通常のリサイタルとはかなり異なる視点からのプログラムにな っている。)

プログラム前半では、鈴木が4年間に渡って研鑽を積んだオランダ(とその周辺地域)の新旧の音楽に焦点をあてる。バスクラリネット独奏によるテオ・ルーフェンディ作品。バスクラリネットがヴァイオリン、ピアノと共に激烈な響きを織りなすローデリク・ドゥ・マンの三重奏曲。共に、日本では紹介されることの少ないオランダの現代作品を聴く貴重な機会になるだろう。

やはり前半で取り上げられるフランドル楽派の巨匠ヨハネス・オケゲム(現ベルギー領に生まれ、15世紀に活躍)の「恋の相手を変えたのなら」は、本来、器楽の伴奏で歌われた物悲しく美しい旋律の世俗歌曲の小品だが、今回は、これをクラリネットとヴィオラとチェロによる小アンサンブルでお届けする。また同じ曲を、アンサンブル・コンテンポラリーαに所属する作曲家たちの中から山本裕之、金子仁美、堰合聡、夏田昌和、星谷丈生、伊藤弘之が分担で編曲したクラリネットとピアノのための作品の世界初演も楽しみだ。オリジナル版は、歴史的な理由で古い音楽のレパートリーが極めて少ないクラリネットのレパートリーの拡大という視点からの、編曲版は、演奏家と作曲家が協力して活動を続けるこの団体でならではの、どちらもユニークで興味深い試みと言えよう。

プログラム後半の目玉は、鈴木が今回のリサイタルで、その実現に特に強くこだわった弦楽四重奏との共演。ロシアの現代作曲家の重鎮で国際的にも知られたエディソン・デニソフのクラリネット五重奏曲は、3楽章形式の重量感と説得力のあるすぐれた作品ながら、生で聴ける機会は極めて希な作品である。イタリアの奇才で晩年爆発的に高い国際的評価を得たジャチント・シェルシ作曲のクラリネットとフルートの二重奏曲(フルートは多久潤一朗/賛助出演)は、東洋的な趣きも感じさせる独特の響きの作品。更に今回のコンサートのプロデュースを手がける伊藤弘之が鈴木のために書き下ろすクラリネット独奏曲の世界初演も楽しみだ。




ヨハネス・オケゲム(1410-1497):
「恋の相手を変えたのなら」(原曲)[cl, vla, vc]


オケゲム編曲集
(編曲:伊藤弘之、金子仁美、堰合聡、夏田昌和、星谷丈生、山本裕之)
(2008 初演) [cl, pf]


テオ・ルーフェンディ(1930-):
バスクラリネット独奏のための「二重奏」(1988)


ローデリック・ドゥ・マン(1941-):
「タッチ・アンド・ゴー」(1991)[vn, bcl, pf]


ジャチント・シェルシ(1905-1988):
「小組曲」(1953)[fl, cl]


伊藤弘之(1963-):
委嘱新作 (2008 初演)[cl solo]


エディソン・デニソフ(1929-1996):
「クラリネット五重奏曲」(1987)[cl & string quartet]


Johannes Ockeghem

D'un altre amer
-original version (15th century A.D.) realized by clarinet, viola
and violoncello


-arrangement for clarinet and piano (2008 world premiere) by
Hiroyuki Itoh, Hitomi Kaneko, Satoshi Sekiai, Masakazu Natsuda,
Takeo Hoshiya, and Hiroyuki Yamamoto


Teo Loevendie

Duo for bass clarinet solo (1988)


Roderik de Man

Touch and Go for bass clarinet, violin and piano (1991)


Giacinto Scelsi

Piccola Suite for flute and clarinet (1953)


Hiroyuki Itoh

New Work for clarinet solo (2008) (world premiere)


Edison Denissov

Clarinet Quintet (1987)

II



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